眞島拓

木工作家 眞島拓さんの作品です。

眞島さんの作品の最大の特徴は、木工と漆を掛け合わせた途方もない手仕事にあります。

自らの手で一本一本木を削り出した造形の上に施されるのは、「蒔地(まきじ)」と呼ばれる伝統的な技法です。
拭き漆を施しながら、輪島塗の下地などに使われる「地の粉(砥石の粉)」を蒔き、さらに漆を幾重にも塗り重ねていきます。

この静かで根気強い工程を繰り返すことで、表面には微細な凹凸が生まれ、まるで長い時間を経て風化した石や、朽ちた鉄のような、深く重厚な陰影が立ち上がります。


そうした静謐な景色を纏いながらも、実際に手に取ると、木材ならではの驚くほどの軽やかさがあります。

なめらかで優しい口当たりはもちろんのこと、他のうつわと触れ合っても金属音が鳴らず、陶磁器を傷つけないという、道具としての確かな心地よさも備えています。


<略歴 / PROFILE>

眞島 拓 / Taku Majima

1977年  大阪府生まれ
2011年  独学にて、木のスプーンなどの制作を始める
2016年  クラフトフェアへの出展を機に、大阪を拠点として全国のギャラリーや百貨店などで作品を発表。